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2017年03月01日

報告・30期NGO大学第1回「今、NGOを問う〜国際協力のこれまでとこれから」

少し報告が遅くなりましたが、2016年11月に実施された、第1回講座の報告です。

2016.11.19(土)開催、今年で30期を迎える関西NGO大学。この30年間の時代の変化とそれに伴うNGO・国際協力の在り方を振り返り考えてゆこうと、発題者にJVC日本国際ボランティアセンター代表理事・谷山博史さんと、日本国際飢餓対策機構常務理事・清家弘久さんにお越しいただきお話を伺いました
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まず谷山さんからのお話は、タイ・カンボジア、アフガニスタンに難民、農業開発、紛争に関わるJVCの活動で赴任されたこと、また援助潮流の変遷について。第二次世界大戦中と戦後の人道支援→1949-60年代トルーマン・ドクトリン→80年代IMF、世界銀行の構造調整の時代→90年代貧困撲滅のための各国の支援→2000年MDGs国際的共通目標→2010年後半SDGs持続可能な開発目標の設定、しかし実際は日本の「ODA大綱」からも見られるような国益のための援助であり、モザンビークでの「プロサバナ事業」はこのODAを用いた途上国の農業開発による日本の食の確保という実態がある。資源や食糧確保のためのランドラッシュ(土地収奪)は世界的に広がり、それに纏わる紛争や活動家の殺害など状況は深刻化、南スーダンでの集団的自衛権の問題も日本への輸入がストップする「存立危機事態」が想定された上での武力行使等の法制化であり、また市民運動への締め付けも強まっており、委縮をせずNGOの連帯が重要とのこと。

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清家さんからは関西NGO協議会の成り立ち、1995年の阪神大震災を契機に市民の中にNGOの名が定着、96年に「NPO法」が制定、2000年代にはスマトラ・四川、ハイチ・東日本などの緊急援助活動、2002年から14年までにODAからNGOへの資金の流れが10倍以上に増加していて、補助金に縛られNGOが政府へモノを言えなくなっている。手法も申請書作成に偏りがちだが寄付者と直接会って話をする関係強化、自主財源の拡大、危機感を持ち政策提言活動等が大事である。関西では「地域創造基金」により京都・神戸での市民活動が活発だが、大阪では上手く運用されていない。2020年の東京オリンピックまでに人・物・お金は全て東京に集まってゆく。関西のNGOが評価され応援していけるような仕組みが必要。

その後、参加者からの感想や質問をグループで共有、それを受けてのお二人を交えた対談では「NGOの価値とは?またランドラッシュの実態とNGOの政府や企業への対策」、NGOを誘導する傾向もある「官民連携、投資のための援助」、「NGOのサービスの提供について」、「お二人がNGOに関わられたきっかけ」自分の足元に目を向ける町内会・祭り・農業など地元での活動の大切さも語られた「仕事と家庭のバランス」など様々な話題で盛り上がりました。

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最後に谷山さんからは「今の時代、私達ができることはつなぐ役、小さくてもNGOや市民同士が連携して変える!それがすごく大事であり僕の希望。またNGOは非権力、反権力それは絶対に譲れない、そして非戦。清家さんからは「一つの地域でも国内外のNGOが分野に応じて協力し、現地の人々の生き方から学ぶことも多い。共に協力しあい成長しあえるのがNGOの素晴らしさだ。」とのお言葉をいただきました。

会場は満席、盛況のうちに終了です。とても書ききれませんが参加者からも「大変刺激になった」との声も聴かれ、この現状への危機感やお二人の永年貫かれた姿勢がヒシヒシと伝わってきました。

みなさま、とても有意義な時間をありがとうございました!!
posted by 関西NGO大学 at 22:18| Comment(0) | 講座の報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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